フィンスイミングと競泳の違いとは?道具・泳ぎ方・速さを、AQUA FinDが本気で解説!

フィンスイミングと競泳の違いとは?道具・泳ぎ方・速さを、AQUA FinDが本気で解説!

  • フィンスイミングは足ヒレを付けて泳ぐ「水中最速」の競技。競泳とは道具・泳ぎ方・スピード・種目まで別物です
  • サーフィス50mの世界記録は男子約14.83秒(CMAS・2025年時点)。自由形50m(約20〜21秒)より5〜6秒も速い
  • 主な種目はサーフィス・アプニア・イマージョン・ビーフィンの4系統。潜って泳ぐ種目があるのが最大の特徴
  • 競泳経験者の水感・けのび・ドルフィンキックはそのまま武器になる。初心者はフィンで進む楽しさを最速で味わえる

同じ屋内プールで、同じようにスタート台から飛び込む。でも、水に入った瞬間の景色はまるで別物なんです。片方はイルカみたいに全身をうねらせて、水中を矢のように進んでいく。もう片方は、腕を回し、脚を打ち、水面をかき分けて進む。前者がフィンスイミング、後者が競泳です。

「フィンスイミングって、フィンを付けた水泳でしょ?」と思われがちなんですが、現場でやっている感覚からすると、これは"別の競技"と言っていいくらい違います。今日はその違いを、道具・泳ぎ方・スピード・種目・体の使い方、そして「競泳経験は活きるの?」という一番聞かれる質問まで、AQUA FinDが本気で整理します。読み終わるころには、水中最速スポーツの正体がくっきり見えているはずです!

まず結論:フィンスイミングは「足ヒレを付けて水中を進む」別の競技

ざっくり言うと、フィンスイミングは足ヒレ(フィン)を装着して、水面や水中を泳ぐスポーツです。競泳が「素の体で水面を進む速さ」を競うのに対して、フィンスイミングは「道具の力も含めて、水の中をどれだけ速く進めるか」を競います。運営団体からして別で、競泳はWorld Aquatics(旧FINA)、フィンスイミングはCMAS(世界水中連盟)、日本国内はJUSF(日本水中スポーツ連盟)が統括しています。

この「団体が違う」というのが地味に本質で、ルールも記録も種目体系も、競泳とはまったく別のレールの上にあるということなんですよね。ここを押さえておくと、この先の違いがぜんぶスッと入ってきます。まずは一番わかりやすい「道具」から見ていきましょう。

違い1:道具が違う(フィンとスノーケル)

最大の違いは、なんといっても足に付ける「フィン」です。フィンには大きく2種類あります。ひとつはモノフィン。両足をそろえて1つのブーツに入れ、イルカの尾びれのような1枚の大きなブレードで水を蹴ります。両腕は頭の上で組んで一本の矢のようになり、全身のうねりで進む。これがフィンスイミングを象徴する泳ぎです。

もうひとつはビーフィン。左右の足に1枚ずつ装着するタイプで、レジャーのシュノーケリングでも見かける形に近いもの。ビーフィンの種目では、クロールのように腕で水をかきながら進みます。さらにサーフィス(水面泳)では、規定サイズのスノーケル(長さ約48cm・内径約23mm以内)をくわえて呼吸するのも競泳には無い特徴です。顔を上げずに呼吸できるから、フォームを崩さず全力で進み続けられる、とゆうわけです。

初めて水中でモノフィンを蹴った人は、だいたい「えっ、勝手に進む!」と声を上げます。道具が変わるだけで水の掴み方が根本から変わる。この体感の違いは、正直やってみないと伝わりません。まずは自分の足に何を付けるのか、そこがスタートラインです。

違い2:泳ぎ方が違う(4泳法 vs うねり)

競泳はクロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライの4泳法があり、それぞれ腕のかきと脚の蹴りを複雑に組み合わせて進みます。一方フィンスイミングの主役はドルフィンキック、つまり全身のうねりです。腕をかくのではなく、体幹から生まれた波をフィンの先端まで伝えて、水を後ろへ大きく押し出す。動作としては競泳よりずっとシンプルに見えますが、この「うねりの質」で速さが決まるので、奥はとんでもなく深いんです。

なぜうねり中心になるかというと、モノフィンが左右の足を連動させて1枚のブレードとして機能するから。バラバラに脚を動かすより、体全体を1本のムチのように使ったほうが推進力が段違いに大きいんですね。競泳のバタフライのドルフィンキックを、全身でどこまでも突き詰めた競技、とイメージするとかなり近いです。

だからこそ、フィンスイミングでは「腕で頑張る」感覚がほとんど無い。体の中心で水を捉える感覚が主役になります。競泳で腕のかきに頼ってきた人ほど、最初はこの感覚の切り替えに戸惑いますが、そこを越えた瞬間に一気に進むようになる。ここが面白いところです。

違い3:スピードが違う(水中最速はどれくらい速い?)

結論から言うと、フィンスイミングは競泳よりはっきり速いです。水面を泳ぐサーフィス50mの世界記録は、男子で約14.83秒(CMAS・2025年時点)。対して競泳の花形、自由形50mの世界記録は約20〜21秒(World Aquatics)。同じ50mで5〜6秒も違う。プールの水中スポーツとしては、まさに最速クラスなんです。

なぜここまで差がつくのか。理由はシンプルで、大きなフィンが一蹴りで生む推進力が、素足のキックとは比べ物にならないから。さらに、水面より水中のほうが波の抵抗が少ないため、潜って泳ぐ種目はもっと速くなります。息を止めて完全に潜って泳ぐアプニア50mの世界記録は男子13.70秒(2019年時点)。水面を泳ぐより、潜って進むほうが速い世界なんです。

※記録は更新され続けるので、あくまで「今の目安」として見てください。数字そのものより、「フィンとうねりで、人間はここまで速く水中を進める」というスケール感が伝わればうれしいです。この速さは、映像で見るのと自分の体で感じるのとでは衝撃がまるで違います。

違い4:種目体系が違う(潜って泳ぐ種目がある)

競泳が「4泳法×距離」で種目が組まれているのに対し、フィンスイミングは泳ぎ方そのものがカテゴリになっています。主に4系統です。サーフィス(SF・スノーケルで水面を泳ぐ/50・100・200・400・800・1500m)、アプニア(AP・息を止めて50mだけ完全潜水)、イマージョン(IM・空気ボンベを持って潜水)、そしてビーフィン(BF・2枚フィンで腕もかく)。

「潜って泳ぐ種目が公式にある」というのが、競泳と決定的に違うポイントです。水面から体の一部を出していないと失格になるサーフィスもあれば、逆にずっと潜っていることが前提のアプニア・イマージョンもある。ルールの前提が種目ごとにガラッと変わるので、選手は自分の得意な"水との付き合い方"で勝負する場所を選べます。

だから一口に「フィンスイマー」と言っても、その中身は本当に多彩。短距離の爆発力で勝負する人、長距離で淡々と押し切る人、潜水でスピードを突き詰める人。競泳よりも「自分に合う一種目」を見つけやすい競技だと、現場では感じています。それぞれの種目のもっと詳しい話は、ハブページフィンスイミングとは?速さ・種目・始め方にまとめてあります。

じゃあ競泳経験は活きるの?(一番聞かれる質問)

結論、めちゃくちゃ活きます。ここは自信を持って言えます。フィンスイミングは競泳とは別の競技ですが、土台になる能力はかなり重なっているからです。

水を怖がらない「水感」、けのび(ストリームライン)で真っ直ぐ伸びる姿勢、バタフライで培ったドルフィンキックの下地——これらはそのまま武器になります。特に競泳でバサロやドルフィンキックを鍛えてきた人は、モノフィンとの相性が良いことが多い。逆に、腕のかきに頼りすぎていた人は、体幹のうねりを一から作り直す感覚になりますが、それも数回の練習で「あ、こういうことか」と掴めてきます。

もちろん、競泳未経験でもまったく問題ありません。フィンが推進力を助けてくれるぶん、初心者ほど「進む楽しさ」を早く味わえるのがこの競技のいいところ。競泳経験者にとっては新しい伸びしろ、初心者にとっては水中を一気に進める最短ルート。どちらの入り口も、フィンスイミングには用意されています。

もし少しでも「水の中をもっと速く、気持ちよく進んでみたい」と思ったら、次の一歩はシンプルです。まずは実際にフィンを履いてみること。AQUA FinDでは初心者からの体験も受け付けているので、水中最速の感覚を、ぜひ自分の体で確かめてみてください!

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