ビーフィンの選び方!使えるフィンは決まってる?硬さはどうやって決める?

ビーフィンの選び方!使えるフィンは決まってる?硬さはどうやって決める?

この記事のポイント
  • ビーフィン50mの世界記録は男子17秒96、モノフィンのサーフィスはマックス・ポシャート選手の14秒83で差は3秒13(2026年6月29日時点)
  • 女子50mビーフィンはペトラ・シェナーンスキー選手(ハンガリー)が2017年に出した記録がいまも残っています
  • CMASがビーフィンを正式種目に導入したのは2006年、CMAS認証ビーフィンは1万9800円から2万7300円

「ビーフィンって、いま持っているフィンじゃダメなんですか?」

この質問、体験に来てくれた人からよく聞かれます。大会に出てみようかな、と思った瞬間に道具の話が立ちはだかるんですよね。

答えは、出る種目によります。国内限定の「Jビーフィン」なら、いま使っているフィンでそのまま出られます。国際ルールの「CMASビーフィン」は、CMAS(世界水中連盟)が認証したフィンしか使えません。

でも、そこなんですよ。

多くの人はフィンから選ぼうとするんですが、順番は逆です。どの種目に出るかが決まった時点で、使えるフィンの範囲は決まります。硬さとサイズを考えるのはそのあと。この順番で解説します!

使えるフィンは、出る種目で決まります

CMASビーフィンで使えるのは、CMASが認定したフィンだけです。改造も一切禁止で、売られている状態のまま使うのがルール。フィンスイミング専門店のFin-D Onlineも、改造や変形は固く禁じられていて、競技会の器具監査で否認されると使用できなくなる、と書いています。

ビーフィンは左右2枚のフィンを履いてクロールで水面を泳ぐ種目で、CMASが世界大会の正式種目に導入したのは2006年。最初は50m・100m・200mだけで、あとから400mが加わりました。

50mビーフィンの世界記録は、男子が17秒96です(2026年6月29日時点)。同じ50mをモノフィンで泳ぐサーフィスの男子世界記録はマックス・ポシャート選手(ドイツ)の14秒83ですから、その差は3秒13あります。女子の50mビーフィンは、ペトラ・シェナーンスキー選手(ハンガリー)が2017年に出した記録がいまも残っています。

では、認証されていないフィンしか持っていない人は、大会に出られないんでしょうか?

そんなことはありません!日本には普及を目的にした国内独自種目のJビーフィンがあって、こちらはビーフィンであればどのようなものでも使用可能です。

2026年10月18日に町田市立室内プールで開かれる第23回関東オープンは、種目がサーフィス・CMASビーフィン・Jビーフィン・アプニアの4つ。認証フィンが要る種目と要らない種目が、同じ大会の中に並んでいます。種目の全体像はフィンスイミングとは?速さ・種目・始め方で説明しています。

Jビーフィンなら、手持ちのフィンで出られます

Jビーフィンは、道具の規定が正式のビーフィン種目よりもゆるい国内限定の種目です。フィンは自由で、フィンスイミング初心者が最もつまずきやすいシュノーケルの使用も任意。競泳の練習やダイビングで使っているフィンを持ち込んで、まず大会の空気を味わってみる。その入口として置かれた種目なんです!

道具だけでなく泳ぎ方の決まりもゆるく、Jビーフィンは泳法もほぼ自由です。細かい扱いは大会ごとに違うので、出る大会の要項で確かめてください。

ちなみに、値段が高ければ国際大会に出られる、ではないんですね。Fin-D Onlineが扱うRocketfinのロケットビーフィンは、製作からお届けまで2〜3ヶ月かかる受注生産の競技用ビーフィンですが、CMAS認証されていないビーフィンなので国際大会では使えず、Jビーフィンでなら使えます。

じゃあ、硬さはどうやって決める?

距離です。硬いほどひと蹴りの推進力を生みやすく短距離向き、という関係はモノフィンと同じで、ビーフィンでも変わりません。

製品の並びも、そのとおりになっているんです!ハンガリーのNAJADE-Finsは、CMAS認証ビーフィンを硬さ違いで出しています。

  • SPEED400:400mビーフィンのために開発された、いちばん柔らかいモデル。子どもや初級者、筋力の弱い人にも向く
  • SPEED:スタンダードでオールラウンド。中長距離の競技用として効果的で、適度な硬さと弾力性のため身体への負担が少ない
  • SPRINT:高いスピードを要する短距離種目に特化。SPEEDより硬く設計されている
  • IRON:全モデルの中で最も硬く、非常に強いパワーが要求されるエキスパートアスリート専用

なぜ、長い距離ほど柔らかいフィンなんでしょうか?

それは、硬い板は押し切るのに筋力を使うからです。SPEED400はSPEEDよりも柔らかく設計されていて、競技中に乳酸が急激に溜まってしまうことによるパフォーマンスの低下を予防する、という説明がされています。400mを泳ぎ切るための柔らかさなんです。

でも、硬ければ速いわけじゃないんです

SPRINTはSPEEDより硬く、一般的により速い泳速が可能とされています。ただし、その分だけ多くのエネルギーが必要。どちらのモデルが最適かは、泳者のスキルや筋力、トレーニングレベル、レース戦略から総合的に判断する必要がある、というのがメーカーの説明です。

いちばん硬いIRONは、爆発的な加速や優れた回転数を生み出せる一方で、扱うには高度なテクニックと大きなパワーが必要。足首や膝まわりをはじめ下肢の筋力に自信のない人、ケガをしている人は使用を十分に検討するように、とも書かれています。硬さは性能ではなく条件なんですね。

正直、いちばん面倒なのは買うところです

CMAS認証のあるビーフィンは、国内の水泳用品店では手に入りません…。認証を受けたメーカーはすべて外国製で、日本でも世界でも、NAJADE-FinsとPOwerfinsの2社で使用率の9割以上を占めています。でも、だから迷いは少ないんです!

値段は、Fin-D Onlineが扱うCMAS認証ビーフィンで1万9800円のキッズサイズから、いちばん硬いIRONの2万7300円まで。海外受注生産で、お届けまで1〜2ヶ月かかります。出たい大会が決まっているなら、そこから逆算して注文しましょう!

サイズはNAJADE-FinsのSPEEDで3展開、いちばん小さいサイズ2が日本サイズ23.5〜25.0cmです。競技用なので足の形が幅広だときつく感じることがあり、お届け後のサイズ変更も受け付けられないため、初めての人にはワンサイズ上が勧められています。

ちなみに、ビーフィンは経年変化します。素材のゴムが変性することで弾力が低下し、蹴り込んだときの跳ね返りが少なくなる。1〜2年で買い替える選手もいて、古いフィンは練習用、新しいフィンは大会用と使い分けるのも効果的です。

最初の2枚は、行きたい場所から選びましょう

体験に来てくれた人には、ゴムのモノフィンなどを貸し出しながら、その人に合ったサイズや道具を伝えています。硬さで迷ったら柔らかいほうから、というのが私たちの答えです。

出たい大会と距離、それから体格。この3つを教えてもらえれば、選び方はかなり絞り込めます。LINEでもお問い合わせフォームでも大丈夫なので、気軽に聞いてください!

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