【速報】AQUA FinDから3名がFISU大学世界選手権の追加選考対象に!延期になった大学生日本代表、いま何が起きている?

【速報】AQUA FinDから3名がFISU大学世界選手権の追加選考対象に!延期になった大学生日本代表、いま何が起きている?

  • AQUA FinDから上野愛美香・稲毛もあな・中村康弘の3名がFISU大学世界選手権の追加選考対象者に選出
  • 大会は中東情勢による安全上の懸念で延期となり、2026年4月10-11日から10月28-29日(エジプト・シャルムエルシェイク)へ
  • 今回の選考は新規選考ではなく、延期にともなう参加意思の再確認と派遣体制の再調整。判断材料は5月の日本選手権
  • 当初は選考対象外だった2026年4月入学者も、延期にともない追加選考の対象に含められた

またひとつ、うれしいニュースが届きました!
2026年7月22日、日本水中スポーツ連盟(JUSF)から、FISU大学世界選手権フィンスイミングの大学生日本代表選手と、追加選考対象者が発表されました。そのなかに、AQUA FinDから上野愛美香・稲毛もあな・中村康弘、3名の名前があります。

ただ、今回はすこし説明が必要なニュースでもあります。というのも、この大会は一度延期になっているんです。4月に開かれるはずだった大会が、10月へ。その延期があったからこそ生まれたチャンスを、3人がそれぞれ違うかたちで掴みました。順番にお伝えしますね。

名前が挙がったのは、この3人!

今回、追加選考対象者として名前が挙がったAQUA FinDの選手は、次の3人です。

  • ・上野 愛美香(東京医科大学・卒) … 100m・200m・400m・800mサーフィス/4×100m混合サーフィスリレー

  • ・稲毛 もあな(立教大学・2年) … 50mアプニア

  • ・中村 康弘(立教大学・1年) … 100mサーフィス/4×100m混合サーフィスリレー

上野 愛美香:日本記録保持者が、100~800mまで選考

上野愛美香は、AQUA FinDにとどまらず、日本フィンスイミング女子界の中距離を背負ってきた選手です。400mサーフィスで3分26秒25(2024年10月)、800mサーフィスで7分22秒27(2025年3月)。どちらも現在の日本記録です。2023年から2025年まで日本代表としても戦ってきました。

今年5月の日本選手権でも、200mサーフィス優勝(1分37秒32)、800mサーフィス優勝(7分45秒64)、400mサーフィス2位(3分34秒29/日本代表派遣標準記録を突破)、1500mサーフィス2位。女子の2025年度年間最優秀選手賞にも選ばれています。

そして今回のポイントが、彼女がすでに大学を卒業しているということ。学生の世界選手権は、じつは在学生だけの舞台ではありません。FISUの規程では、大学を卒業した選手にも、卒業から一定期間内であれば出場資格が認められています。学生時代に積み上げてきたものを、卒業してすぐの時期にもう一度大学の看板を背負ってぶつけられる。上野は、その枠で今回の対象に名前が入りました。

稲毛 もあな:3月に届かなかった、その先で

稲毛もあなは現在大学2年生。50mアプニアを得意とし、2023年のアジアジュニア競技会50mアプニアではアジアで優勝しています!

元々の選考会だった3月の学生選手権ですが、大学所属ではなくチームからの出場を選んだため、実は午前の学生選手権ではなく、午後のジャパンオープンマスターズ大会に出場していたんです。なので、あの時点では、この大会の話は彼女にとってそもそも一度終わっていたはずのものでした。

そこに、延期が起きました。そして、追加選考の判断材料が、5月の日本選手権に移ったのです。稲毛もあなはその5月、得意の50mアプニアで決勝に進み、タイムは落としたものの、総合4位の好成績。学生ではトップのタイムを残せたため、今回、50mアプニアの追加選考対象者として名前が挙がったという流れです。3月に終わったはずの話が、泳ぎ続けた先でもう一度つながった。そういうチャンスです。

中村 康弘:大学1年生、そもそも対象外だったはずが…

中村康弘は今年大学1年生。早生まれのため、昨年まではジュニア区分の選手でした。2023年から2025年までジュニア日本代表として世界ジュニア選手権にも出場。また、ジュニア区分の際には50m・100mサーフィスでユース日本記録を樹立しています。ジュニアが終わるタイミングで、当面の目標は、シニアの日本代表。学生の代表はそこへ向かうステップのひとつでやっていこうと計画を立てていました。

その中村にとって、今年のFISUはそもそも縁のない話でした。大学生日本代表の選考は、大学生・大学院生が出場する舞台をベースに進みます。今年の春に大学へ入学した中村は、選考が動いていた3月にはまだ大学生ではなく、土俵に上がることすらできなかったからです。

ところが、延期がその前提を変えました。連盟は今回の追加選考にあたり、直近の主要公式大会である5月の日本選手権の結果を用いることに。さらに、当初は「エントリー時期の都合で選考対象外」としていた2026年4月入学者を、追加選考の対象に含めると定めました。10月開催になったことで、その事情が変わったからです。

そして中村は5月の日本選手権で、100mサーフィス6位(39秒12)、50mサーフィスも決勝6位(17秒10)と、1年生ながら、大学生の中で見ると、どちらもすでに1位の成績を挙げました。今回の選考では、100mサーフィスと4×100m混合サーフィスリレーの追加選考対象者に名前を残しました。閉じていたはずの扉が開いた瞬間に、ちゃんと結果を用意できていた。それが何よりの巡り合わせですね。

そもそも「FISU大学世界選手権」ってどんな大会?

知らない人が多いと思うので、解説します。
FISU(国際大学スポーツ連盟)は、2年に1度のワールドユニバーシティゲームズを開催している国際団体の名称です。学生スポーツの世界大会を束ねる、いわば「学生のオリンピック」を運営している組織だと思ってください。

フィンスイミングは、そのFISUの公認競技です。2022年にイタリアのリニャーノ・サッビアドーロ、2024年にコロンビアのペレイラで大会が開かれ、今回のエジプト大会が3度目のFISUフィンスイミング大会になります。日本からは2024年のコロンビア大会にも選手団が派遣されました。

2026年大会の概要はこちらです。

  • 大会名 … 2026 FISU World University Championship Finswimming

  • 日程 … 2026年10月28日〜29日

  • 開催地 … エジプト・シャルムエルシェイク

  • 会場 … シャルムエルシェイクのオリンピックプール(屋外50mプール)

  • 出場資格 … 2026年12月31日時点で18歳以上25歳以下(2001年1月1日〜2008年12月31日生まれ)/在学生、および卒業から1年内の卒業生

種目は、個人が50mアプニア・100m・200m・400m・800mサーフィスと、50m・100m・200m・400mビーフィン。これに4×50mと4×100mの混合リレー(サーフィス・ビーフィン)が加わります。世界の大学生が、モノフィンとビーフィンで最速を競う2日間です。

4月から10月へ なぜ延期になったのか?

ここが今回のニュースの背景です。

この大会は当初、2026年4月10日〜11日にシャルムエルシェイクで開催される予定でした。ところがFISUは、中東地域における安全上の懸念の高まりを理由に、組織委員会と協議のうえ大会の延期を決定。発表の時点では「until further notice(追って通知があるまで)」、つまり新しい日程は未定という状態でした。

照準を合わせて積み上げてきた選手にとっては、目標そのものが宙に浮くできごとです。そこから数か月を経て、新しい日程が10月28日〜29日に決まりました。開催地はシャルムエルシェイクのまま。半年ぶんうしろにずれて、大会がふたたび動き出したことになります。

今回の選考は「新規選考」ではない

ここを押さえておくと、今回の発表がぐっと読みやすくなります。

JUSFは今回の選考を、新しい大会に対する新規選考ではなく、同じ大会が延期されたことにともなう「参加意思の再確認」と「派遣体制の再調整」と位置づけました。方針として示されているのは、次のような考え方です。

  • 延期前に選考され、派遣手続が進んでいた選手は、原則としてその選考結果を維持する

  • 追加選考は、個人種目の出場枠やリレー編成上必要になった枠について行うもので、記録による再比較や入れ替えを目的としない

  • 追加選考は、延期後の日程を踏まえ、直近の主要公式大会である2026年5月の日本選手権の結果を用いて行う

  • 同じ種目・リレー同等の役割で候補が並んだ場合は、原則として現役学生を優先する(ただし記録や競技力、リレー編成、選手団全体の構成を総合的に勘案する)

すでに決まっていた人の椅子を奪い合う選考ではなく、延期で空いた枠を埋め直すための選考。この設計だからこそ、3月の時点では届かなかった選手や、そもそも対象ですらなかった選手に、もう一度扉が開いたわけです。

今はまだあくまで「出場資格を得た段階」なので、まだ3名が参加する=正式に学生日本代表選手になるかどうかは決まっていませんが、きちんと選ばれる成績を残せたことは、ひとまず立派な実績です!

チームみんなで、応援しています!

4月に一度止まった大会が、10月にもう一度動き出す。その半年のあいだも、3人は頑張って泳ぎ続けていました。だからチャンスが戻ってきたときに、手を伸ばすことができた。今回のニュースがうれしいのは、たぶんそこです。

3人のプロフィールは、それぞれのページからどうぞ!上野愛美香稲毛もあな中村康弘

「フィンスイミングってどんな競技?」と気になった方は、フィンスイミングとは?速さ・種目・始め方もあわせてどうぞ。上野愛美香・稲毛もあな・中村康弘、そして今回名前が挙がったすべての選手に、引き続き大きな声援をお願いします!

コメント

まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみてください。

コメントを投稿する

0 / 2000

コメントは管理者の承認後に公開されます。

AQUA FinD について

フィンスイミングで、
可能性を広げてみませんか?

ジュニアからマスターズまで、経験・年齢不問。
チームの雰囲気や練習内容をまずはお気軽にご確認ください。